2013年11月21日木曜日

雑誌『脳卒中の外科』に論文「経過観察中にくも膜下出血を発症した未破裂脳動脈瘤症例の臨床的検討」が掲載されました

脳卒中の外科(第41巻5号2013)
ポイントは3つ.
①対象の14症例中5例(35%)が発見後1年以内に破裂しており,発見から短い期間での破裂が少なくない.
②前交通動脈瘤5例中4例が発見時の大きさが3mm以下.
③破裂時の形態が評価できた6例全例でブレブが認められた.

大規模臨床試験のUCAS Japanや5mm以下の動脈瘤を追跡したSUAVe studyでも同様の結果が出ています.

①と③から発見後早期は3ヶ月後フォローアップなど検査を密にすべきと思われました.また②から前交通動脈瘤ではかなり小さいものも注意して追跡していく必要があると思われました.

登録型の前向き研究でないのが痛いところですが今後も症例を集積していきたいと思っています.

なお本号はまだですが発刊後しばらくすると脳卒中の外科のホームページからfree journalで閲覧できるようになります(J-STAGEで).もしよろしければ御一読ください.

機関紙「脳卒中の外科」 http://nsg.med.tohoku.ac.jp/jsscs/paper.html

籬 拓郎

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